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今度は反対側の階段から保健室を目指すことにした。
そーと足音をたてずに慎重に降りて行った。
洋子がいる様子がなかったので、健室前までは簡単にたどり着いた。
そして保健室に入ってみた。
まず、千夏の生死を確かめようと思った。
そして千夏が寝ているであろうベットのカーテンを開けた。
そこには脳天を撃たれた死体があった。
私は吐き気を催した。舞も同じだったのか口に手を当てえずいていた。
千夏は死んでいた。洋子に殺されたのだろう。
私はカーテンをしめた。
「いこ」
舞にでようというジェスチャーをして舞もそれに頷いた。
そして今度は優子を探そうと思った。その為今度は優子と別れた階段を目指した。
私の手元にはさっき舞が見つけたピストルがあった。家庭科室から出る前、舞から預かっていた。いざとなったら洋子を打ってやろうと思っている。
そして優子と別かれた場所についた。
「優子さん!」
そこには血まみれの優子がいた。
「優子さんしっかりして」
舞が抱き抱えている。
「わかったの」
優子がか細い声でしぼり出すように言った。
「わかったの。私たちが何故ここに集められたのか。それはこれよ」
そう言って血まみれの手のひらを差し出してきた。
その手のひらの上には私のペンダントがあった。
「それ私のペンダント」
私は首を触ってみるとあるべきはずのペンダントがなかった。ここで撃たれたときに落としていたのだろう。
そして優子は最後の力を振り絞ってペンダントを開けて中にある写真を見せた。
「嘘」
舞がつぶやいた。
「もしかして真由美さんの彼氏って優さん?」
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