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「Xを殺しましょう」
私の後ろからかわいい声に似合わない強烈な言葉が聞こえた。
「舞ちゃん、あなた見かけによらず大胆なのね」
洋子が驚いている。
「どうせでられないのなら、殺すしかないじゃないですか。それに私絶対にここからでなくちゃいけないんです。だから、だから」
舞がどんどん息が早くなって、過呼吸になりかけていた。
それを見て私は思わず抱きしめていた。
「大丈夫よ。ゆっくり息して」
「スーハ―、スーハ―。あ、ありがとうございます。真由美さん」
舞は落ち着きを取り戻していた。
「私は反対よ。勝てるわけないじゃない」
洋子がいった
「私は舞ちゃんに賛成だわ。ここで何もしないよりは戦ったほうがまだ望みはあるもの」
優子が覚悟を決めたという目でこちらを見た。
「あなたはどうするの」
そう言って洋子は私を見た。
私は抱きかかえてる舞をみた。その肩は小刻みに震えていた。
「わかりました。殺しましょう」
そう言って舞を強く抱きしめた。
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