三話 ∽女子と雪鬼∽

1/16
前へ
/30ページ
次へ

三話 ∽女子と雪鬼∽

ワタシ (夏風 葉月) 「雪吹さん! どうやってその姿に?」 ベランダを閉めた 雪吹さんは微笑した 雪鬼 吹雪 凍 (フブキコオル) 「簡単だ…冷風にあたり その空気中の水分を吸収しただけの事」 窓しまってるのに寒いっ きっと、雪吹さんから 漂う冷気のせいね… ワタシ (夏風 葉月) 「すごいのね… そういえば、アナタ どこからきたの…?」 雪吹さんはこちらに視線を向ける 雪鬼 吹雪 凍 (フブキコオル) 「妖怪界から来たんだ… 異常な寒さが我をそこから呼び寄せた」 煙管(キセル)を再びふかす雪吹さん… ワタシ (夏風 葉月) 「夏になったら帰るの?」 雪吹さんは首をかしげる 雪鬼 吹雪 凍 (フブキコオル) 「さあな、だが…この地区は 夏になっても寒いと聞いた 常冬島なんだろ…?」 あ、ばれてた… ワタシ (夏風 葉月) 「うん…まあね… だけど、いいところだよ?」 雪吹さんは再び微笑する 雪鬼 吹雪 凍 (フブキコオル) 「そうか、これからが楽しみだな…」 それから、ワタシと雪鬼の 暮らしが始まる… まず、彼が食べれるものから 調べることにしたワタシは 勉強机の上に置いてある 薄型ノートパソコンを開いて起動した…
/30ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加