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三話 ∽女子と雪鬼∽
ワタシ
(夏風 葉月)
「雪吹さん!
どうやってその姿に?」
ベランダを閉めた
雪吹さんは微笑した
雪鬼
吹雪 凍
(フブキコオル)
「簡単だ…冷風にあたり
その空気中の水分を吸収しただけの事」
窓しまってるのに寒いっ
きっと、雪吹さんから
漂う冷気のせいね…
ワタシ
(夏風 葉月)
「すごいのね…
そういえば、アナタ
どこからきたの…?」
雪吹さんはこちらに視線を向ける
雪鬼
吹雪 凍
(フブキコオル)
「妖怪界から来たんだ…
異常な寒さが我をそこから呼び寄せた」
煙管(キセル)を再びふかす雪吹さん…
ワタシ
(夏風 葉月)
「夏になったら帰るの?」
雪吹さんは首をかしげる
雪鬼
吹雪 凍
(フブキコオル)
「さあな、だが…この地区は
夏になっても寒いと聞いた
常冬島なんだろ…?」
あ、ばれてた…
ワタシ
(夏風 葉月)
「うん…まあね…
だけど、いいところだよ?」
雪吹さんは再び微笑する
雪鬼
吹雪 凍
(フブキコオル)
「そうか、これからが楽しみだな…」
それから、ワタシと雪鬼の
暮らしが始まる…
まず、彼が食べれるものから
調べることにしたワタシは
勉強机の上に置いてある
薄型ノートパソコンを開いて起動した…
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