三話 ∽女子と雪鬼∽

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アイスもっと買わなくちゃね… 冷凍食品は、そのまま食べるだろうけど 抹茶アイス… あと、他にはなんだろう ワタシは然り気無く 吹雪に視線を向けた 抹茶アイスを無我夢中に食べてる 気に入ったみたいね ワタシはとりあえずいったん お風呂に入ることにして… 髪と体を洗って頭をタオルで 拭いてかわかしながら脱衣場から出た あ、吹雪がリビングの 椅子に腰かけてる ま、まって…椅子… 氷ってる?! ワタシ (夏風 葉月) 「ふ、吹雪!」 吹雪が振り向く 雪鬼 吹雪 凍 (フブキコオル) 「なんだ、どうした?」 ワタシは椅子を指差す ワタシ (夏風 葉月) 「こ、氷ってる!」 吹雪は平然としてる… 雪鬼 吹雪 凍 (フブキコオル) 「まあ、仕方あるまい… 我の体は体の芯から冷えてるからな 我の心まで氷に 閉ざされてるとは言わないが…」 吹雪… ワタシ (夏風 葉月) 「だ、だけど… 吹雪の心は暖かいよね? 少なくともワタシは そう思ってるよっ!」 吹雪は小さく笑った… 雪鬼 吹雪 凍 (フブキコオル) 「ふん…そうか まあ、勝手にすると良い」 彼は再び煙管(キセル)をふかす… アイス、いつの間に食べ終わったんだろう
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