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「我が名は吹雪 凍(フブキコオル)…」
ワタシは目の前の男性が
人間じゃないことに気づいてしまった…
眼の瞳孔、猫みたいに細いし
唇とかまぶたの上とか
塗ってるかとおもったけど違う…
雪鬼
吹雪 凍
(フブキコオル)
「どうした、顔が青ざめてるぞ。」
煙管をふかしながら
小さく笑う鬼人に背筋が寒くなる…
わ、ワタシ…ここで死ぬの…?
まだ、高校2年にあがったばかりで
彼氏だっていないのに…っ
ワタシ
(夏風 葉月)
「お願い!殺さないでっ…!」
ワタシは大きな声で無意識のうちに
心の叫びを口に出していた…
雪鬼
吹雪 凍
(フブキコオル)
「…ッ!?」
あ…っ
ワタシ
(夏風 葉月)
「あ、あの…っ」
吹雪さんは目を見開いていたけど
目を閉じて深呼吸してから
ゆっくりと目を開いた…
雪鬼
吹雪 凍
(フブキコオル)
「人間というのはこれだから…
キーキー騒がなくともとって喰ったりはせぬ。」
話がわかる鬼人さんで少し安心したかも…
ワタシは彼をもう少し近くで
見たくて駆け寄ってみる
ワタシ
(夏風 葉月)
「あの…その角や耳って
本物なんですか?」
ワタシは吹雪さんを見上げながら訊ねた
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