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雪鬼
吹雪 凍
(フブキコオル)
「嗚呼、全て真(マコト)のものだ…
それともなにか
紛い物(マガイモノ)にでも見えたのか?」
ワタシは吹雪さんを
じーっと見つめる…
ワタシ
(夏風 葉月)
「いや…その、まあ…なにかの
コスプレだったら…と思って…」
吹雪さんは首をかしげた…
雪鬼
吹雪 凍
(フブキコオル)
「こすぷれ…?初めて聞く言葉だ。」
あ、そ…そっか…
それもそうだよね
ワタシ
(夏風 葉月)
「なんていうか…う~ん
仮装って言えばわかりますか?」
吹雪さんは小さく頷いた
雪鬼
吹雪 凍
(フブキコオル)
「嗚呼、それなら
なんとなく分かるが…
この我が仮装してるように見えるか?」
ワタシは苦笑を浮かべる…
ワタシ
(夏風 葉月)
「あ、いや…ごめんなさい…」
吹雪さんは再び煙管をふかす…
雪鬼
吹雪 凍
(フブキコオル)
「ふー…人間、これからどこかに
行くんじゃなかったのか?」
あ!そう言えば帰宅途中だった!
ワタシ
(夏風 葉月)
「ワタシ、帰る途中だったんでした!
吹雪さんはこれからどこへ…?」
吹雪さんは夜の寒空を見上げる
雪鬼
吹雪 凍
(フブキコオル)
「さてな…考えていない…」
煙管をふかしながら
鬼人はぽつりと呟いた…
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