弐話 ∽招かれた雪鬼∽

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雪鬼 吹雪 凍 (フブキコオル) 「すーっ…ふーっ」 煙管(キセル)をふかしてから雪鬼さんは 小さくため息をついた… ワタシ (夏風 葉月) 「言いにくい事なの…?」 彼は首を左右にふる 雪鬼 吹雪 凍 (フブキコオル) 「いいや、別に… 仕方あるまい…話してやろう この捻り縄を外すと… 我の妖力が膨張し 空気中の水分を吸収して 巨大化… その後は完全に妖鬼とかし 全てを凍らせるか縄を締め直すか以外 方法はなくなる…」 つ、つまり…妖力が 無くなる事は無いんだ… ワタシ (夏風 葉月) 「じゃ…じゃあ…そうなったら 貴方の意識はどうなっちゃうの…?」 ワタシは次の質問をぶつける 雪鬼 吹雪 凍 (フブキコオル) 「ん…まったく…我は 自らの力を制御できないからな 妖鬼に蝕まれて消失するか… 意識を強くもって妖鬼化を制御するか どちらかだろうな… 我はできれば自分の力を制御したいが… なかなか難しいところだ」 すごい鬼人さんなんだなぁ 吹雪さんって… ワタシ (夏風 葉月) 「そ、そっか… あ!なにか食べる? お腹すいてない??」 ワタシは冷蔵庫を開けたけど 一人暮らしを始めたばかりで 卵しかない事に気づいてしまった…
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