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雪鬼
吹雪 凍
(フブキコオル)
「すーっ…ふーっ」
煙管(キセル)をふかしてから雪鬼さんは
小さくため息をついた…
ワタシ
(夏風 葉月)
「言いにくい事なの…?」
彼は首を左右にふる
雪鬼
吹雪 凍
(フブキコオル)
「いいや、別に…
仕方あるまい…話してやろう
この捻り縄を外すと…
我の妖力が膨張し
空気中の水分を吸収して
巨大化…
その後は完全に妖鬼とかし
全てを凍らせるか縄を締め直すか以外
方法はなくなる…」
つ、つまり…妖力が
無くなる事は無いんだ…
ワタシ
(夏風 葉月)
「じゃ…じゃあ…そうなったら
貴方の意識はどうなっちゃうの…?」
ワタシは次の質問をぶつける
雪鬼
吹雪 凍
(フブキコオル)
「ん…まったく…我は
自らの力を制御できないからな
妖鬼に蝕まれて消失するか…
意識を強くもって妖鬼化を制御するか
どちらかだろうな…
我はできれば自分の力を制御したいが…
なかなか難しいところだ」
すごい鬼人さんなんだなぁ
吹雪さんって…
ワタシ
(夏風 葉月)
「そ、そっか…
あ!なにか食べる?
お腹すいてない??」
ワタシは冷蔵庫を開けたけど
一人暮らしを始めたばかりで
卵しかない事に気づいてしまった…
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