TRACK 0 プロローグ

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さっきまでしていたゲームの中で喘いでたヒメたんの声を思い出す。 『っあぁっ、ん…っはぁ、ゃ…っ欲しい、よぉっ…奥で出してぇッ…』 「うっ…ハァハァっ…ヒメっ…くっ…出るっ…」 性器からは勢いよく精液が飛び出し、大量すぎる量に一瞬でパンツはもちろんスウェットも精液まみれになってしまった。 息を整えながら写真立ての後ろにあるティッシュケースからティッシュを数枚とると未だ精液が出続けている性器に被せるように押し当てる。 ティッシュ越しにビューと出る精液を感じながら写真立てのヒメたんをじっと見つめてからその写真立てごと抱きしめた。 「ヒメたん…。俺の…番…俺だけのΩ…」 君の事を考えるだけで俺は頭がおかしくなるほど熱くなる。 これが魂の番―。 1人でやっても全くと言っていいほど満たされない。 俺のαの部分が、ヒメたんを抱きたいって言ってる。 俺のαの部分が、ヒメたんを孕ませたいって言って…止まらない。 Ωは3か月に1度発情期があるけど、αもΩに対して発情(ヒート)を起こすことがある。Ωが体内に精液を入れないとおさまらないようにαもΩを抱かなきゃおさまらない。 この暴力的ともいえる欲求を満たしてほしい―…。 「風呂、入ろう…」 漸く終わった長い射精にもう一度ティッシュを何枚か重ねて引き抜いて性器を拭いてから立ち上がると俺は浴室に向かおうと部屋を出た。
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