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半分、泣きそうになりながら、本田さんに願った。
「分かった。そこまで言うんだったら。」
今から、会社に来いと言う事だった。
幸い、本田さんの会社は、泰介が入院している病院に近くて助かった。
私は、肩に重い荷物を背負った気で、その会社に向かった。
今度は、逃げる事はできないだろう。
本田さんに求められたら、受けるしかない。
私は、本田さんの会社のビルの前で、目を閉じた。
大丈夫。
本田さんになら、抱かれたって後悔はしない。
後は、自分の気持ち次第だ。
私は、意を決して本田さんに電話をした。
『はい。』
「春日です。今、会社の前に着きました。」
『裏口から入って。エレベーターで10階まで来て。』
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