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「はい。」
私は電話を切ると、ビルの裏口から中に入り、エレベーターで10階に来た。
「やあ。」
エレベーターの前で、本田さんは待っていてくれた。
私が息を飲んで、本田さんの前に立つと、急にキスをしてきた。
そのキスが、とろける様な甘いキスで、私は思わずため息を漏らしてしまった。
「本当に来るとはな。」
そう言うと、本田さんは私の手を掴み、社長室へ連れて行った。
「ここに来たと言う事は、もう覚悟はできているんだろう?」
その言葉の後、私はソファに押し倒された。
「ほ、本田さん!」
急な展開に、付いていけない私は、顔を背けた。
「何だ。また、話に来ただけか。」
本田さんは私から離れると、向かい側のソファに勢いよく座った。
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