第2章 懇願

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闇金に電話をすると、『今から借りられますよ。』と言う事だった。 教えられた住所に行くと、狭い階段が待ち受けていた。 それを昇ると、シンプルなドアが待ち構えていた。 「失礼します。」 ドアを開けると、黒いスーツを着た人が迎えてくれた。 「融資のご案内ですね。」 「はい。」 カウンターの場所に座らせられ、申し込み用紙の記入を求められた。 書く内容は、一般的なローンの申込用紙と一緒だった。 「お願いします。」 記入をした用紙を、その黒いスーツの人に差し出した。 その人はチラッと私を見ると、申込用紙に目を通した。 「この年収ですと、融資できる金額は15万程になりますね。」
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