3rd point 運命は再び廻り始める

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私は全身の力が抜けたような感覚をぐっとこらえながら、帰路に就いた。 が、なんだか真っ直ぐ家に帰るのも嫌になって、遠回りして繁華街の駅に向かった。 駅前のカフェで新作のカプチーノを注文し、自分へのご褒美とした。 記念すべき1回目の授業。お疲れ様の意味を込めて口をつけた瞬間、 座った座席の目の前、ガラス窓の向こうに翔がいた。 向こうも気づいたのか、微笑みながらこちらへ向かってきた。 コーヒーを注文し、隣に座ってくるやいなや彼は話し始めた。 「びっくりした。久しぶりだね、ってあまり外見変わってないからすぐに分かったよ。」 「失礼じゃない?笑 でも、本当にお互い変わってないよね。」 「美羽さんtalknow急に辞めちゃったから、心配してたんだよ。」 「弱音を吐きたくないから一回辞めたの。その後実は復活してる。」 「え~ウソ、何で教えてくれないのさ。」 「なんとなく。ってかそっちも教育実習?こっちにいるってことは。」 「そう!母校の生徒言うこと聞かなくてマジ大変だよ~数学なんて嫌われ科目だろ?  でも、だからこそ面白く、聞きたい!と思う授業しなきゃなぁと思って、     
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