第1章 体育祭

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選手の体を移動させる魔法―爆弾の温度を下げ、燃焼できないようにする冷凍魔法―物質を分解、発散する魔法 これらはすべて私が『無媒体で』使える簡単な魔法のためバレることは無い(まぁ、こんなスピードで魔法を使えるのは篠宮でも私くらいなのだが)。 今はそんなことはどうでもいい。問題は、爆弾が仕掛けられていたことだ。 向こうは、きっと爆発しなかったことに気づき、次の爆弾を準備し始めただろう。 やれやれ......競技もしながら爆弾魔探しとは、今年の体育祭は大変になりそうだ。 さっきの借り物競争は、1位 橙ブロック、2位 桃ブロック 3位 青ブロック 4位 緑ブロック という結果になった。 「ごめーん、リードされちゃった」 「ええよええよ、2位やったら大健闘やん」 「ありがと。ていうか、深波次じゃない?」 「あっ、ほんまや!ほな、行ってくるな~」 「がんばって!」 次の種目、台風の目にでる友人を見送り、私は爆弾探しに出ることにした。
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