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佐島「大丈夫か?」
佐島は、田辺の背中をさする。
たぶん机に突っ伏して、背中丸めているから、相当痛いのだろう。
佐島「お前がそんなに、痛がるって滅多じゃん?心配だわ。」
田辺「うー。そーだなー。滅多にねぇな。ごめ。トイレ行ってくる。」
佐島「ついてこーか?笑」
田辺「いるか、ボケ!笑」
☆。+
田辺「…い、っ。…ギュルルル…ゴロ」
朝からずっと、こんな感じで、お腹がゴロゴロいっている。
何か変なものでもくったか?
田辺「(どーしよ。このままじゃ佐島に迷惑かけっぱだしな…)…グルルギュ」
田辺「(だしたら、楽になるか?)」
ビチチャ…ブリュリュュ。
ブッ。ビチビチビュ…キュルル
完全にお腹が下っている。
今日、体育あったよな…!
ジャー
田辺「…ハァ。」
ガチャ
モコモコ(手を洗う
鏡を見る。
田辺「(そんなに、顔色悪いかなー?)」
田辺「ぅわっぁ。急に現れるんじゃねぇよ。」
佐島「俺、心配してんだぜ?」
田辺「それは、ありがてーけどよ。」
佐島「なんか、変なもんでも食ったん?」
田辺「いやー、別に食ってないんだよなー。」
佐島「そっかー。辛くなったら言えよ?」
田辺「おう。」
佐島「保健室いく?」
田辺「いーの!部活も休めねぇしな!」
そう。田辺は、野球でこの学校に来たと言っても過言ではない。
しかも、1年生で期待されているので、休むわけにはいかないのだ!
キーンコーンカーンコーン
2限目。化学
先生「えー、今日は実験するぞ。気をつけろよー」
佐島「サボっちゃおうかー。」
田辺「おー。」
佐島「実験やっといてー」
C「えー。まぁ、佐島が言うならいいけどよー。田辺?」
佐島「ごめん。こいつは無理^^*」
C「仕方ないなー。」
佐島「ありがと!」
田辺「すまん。」
C「ふぇ?なんか、田辺が田辺じゃない。雪ふんぞ!笑笑」
そう言って、教室の隅っこに座る。
だって、ほんとに辛そうなんだもん。
先生「お前らなにしとん?」
佐島「実験飽きたんすよ?」
先生「馬鹿言え。」
佐島「嘘っす。こいつ体調不良なんで(ボソッ」
先生「それならまぁ、今日だけ許す。」
佐島「あざっす。」
田辺「ごめ…。」
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