【とりゃあ】

4/6
前へ
/55ページ
次へ
「どうする?ベッドまで連れて行こうか?」 ペルの仮面がすぐそばにある。 仮面の裏側は見ることができないけれど。 やはり、声は仮面の裏から発せられている。 あっけにとられていたために、アスカはただうなずいた。 するとペルは、アスカを抱えたまま階段をスタスタと登り始めた。 驚くほどの安定感。 アスカはその落ち着いた足取りにとりあえずの安心を覚えた。 ペルって実は男の子なのかな。 抱えられたまま仮面を見つめる。 そして、思ってしまった。 今なら、仮面を外せるのではないだろうか。
/55ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加