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扉を開けると、いつもと変わらぬ部屋が広がっている。
改めて部屋を見回してみる。
実に居心地のいい空間。
溜息とも、苦笑いともつかない息を吐いた。
壁のラックに乗せられた、砂時計に目をやる。
つけられた電光掲示板はエラーを起こしていて、砂時計自体はもう後わずかで下の箱が一杯になるところ。
そうだ、ここにずっといることもできるけど、そうしてはいけない。
ペルが教えてくれていた。
アスカは螺旋階段を駆け上がる。
上階に辿り着くと、視線の先、一直線にペルの部屋が見える。
ペルの部屋の中央に、見慣れない格子状の棒が上から降りてきている。
部屋に近づくとそれは梯子で、天窓は開けられて、そこからその梯子が降りてきているのがわかった。
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