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「わたしが創ってきたキャラ…その設定に使ったいろんなモノが入ってた。」
デビューした当時、右も左もわからない私たちは必死に自分たちを繕った。
少しでも記憶に残してもらえるように。
少しでも爪痕を残せるように。
アスカにとっては懐かしくも恥ずかしくもある。いわゆるキャラ作りのために使った小道具たちが、抽斗には入っていた。
とうの昔に捨てたはずのモノも、最近まで演じるために使っていたモノも。
「おや、先に見ちゃったの?仕方ないなー。」
ペルは両手のひらを上に上げるようにして、おやおやといったポーズをとる。
「わざと開けてたくせに…。」
という、アスカのつぶやきは聞かなかったかのように、ペルは言う。
「まぁ、いっか。正解!」
そしてペルは一歩前に歩み出る。
アスカのすぐ目の前。
最初にアスカよりも背が高い思ったのは、靴のせいだ。
ペルはワザと底の高い靴を履いていた。
今は、そうではない。
だから、アスカと身長は変わらない。
「最終問題です!」
ペルは少しだけ間をとってから
「僕は誰でしょう?」
そう、アスカに聞いた。
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