■4:ある一人のアイドルの形■

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同じ高さにある仮面の奥の瞳と目があった。 ジッとこちらを見ている。 「あなたは…」 その回答は最初から頭の片隅にあった気がする。ペルと向かい合っているときに、いつも感じていたのは自己を肯定してくれる安心感。 私は私であって、私でいい。 他人(ヒト)と異なっていても、他人(ヒト)に否定されようとも。 「あなたは…私。」 瞳の奥を探られているようなペルの眼差しを感じる。 それを肯定することはつまり、終わりの時なのだろう。 充分時間をとって、ペルはゆっくりと口を開いた。 「…正解。」 そしてペルはおもむろに両手を仮面に当てるとそれを外した。 中から現れたのは、アスカと全く同じ顔の少女。 まるで鏡を見ているかの様。 「僕は、君。君のペルソナ。」 フフッとペルは笑い、アスカを見つめる。
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