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「ごめん。」
アスカは自分自身を強く抱きしめた。
自分で自分を肯定するのは難しい。
肯定できないから、周りを気にして、周りに流される。
流されそうになる度、私はここに来ていた。
流されそうになる私をペルはいつも待っていてくれた。肯定してくれた。
美味しいお茶とともに。
「さぁ、アシュ。」
私自身からそれを手渡される。
真っ白な世界が終わりを告げようとしていた。
「ねぇ、アシュ。」
それはペルの気持ちだったのか、私自身の気持ちだったのか。
「また来たくなったら来ればいいし、
もし、もう二度と来たくないなーって思ったなら、このスイッチは捨てればいい。
まぁ、そのとき、僕は次の話し相手を待つとするよ。」
二人は顔を見合わせて笑った。
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