■4:ある一人のアイドルの形■

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「ごめん。」 アスカは自分自身を強く抱きしめた。 自分で自分を肯定するのは難しい。 肯定できないから、周りを気にして、周りに流される。 流されそうになる度、私はここに来ていた。 流されそうになる私をペルはいつも待っていてくれた。肯定してくれた。 美味しいお茶とともに。 「さぁ、アシュ。」 私自身からそれを手渡される。 真っ白な世界が終わりを告げようとしていた。 「ねぇ、アシュ。」 それはペルの気持ちだったのか、私自身の気持ちだったのか。 「また来たくなったら来ればいいし、 もし、もう二度と来たくないなーって思ったなら、このスイッチは捨てればいい。 まぁ、そのとき、僕は次の話し相手を待つとするよ。」 二人は顔を見合わせて笑った。
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