34人が本棚に入れています
本棚に追加
/35ページ
「ですが……そうですね。
せっかくこの部屋にいるのですから、何か特別なことでもしてみましょうか」
秀一が、艶やかに意味深な笑みを送る。
「特別な、こと……ですか?」
疑問を口にする美姫に背を向け、壁に埋め込まれたパネル盤の蓋を開ける。そこには、音響機器が備え付けてあった。
「演劇は出来ませんが……ダンスなら、出来るでしょう?」
美しい指先が、演奏ボタンを押した。
最初のコメントを投稿しよう!