愛舞 #2

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 「ですが……そうですね。   せっかくこの部屋にいるのですから、何か特別なことでもしてみましょうか」  秀一が、艶やかに意味深な笑みを送る。  「特別な、こと……ですか?」  疑問を口にする美姫に背を向け、壁に埋め込まれたパネル盤の蓋を開ける。そこには、音響機器が備え付けてあった。  「演劇は出来ませんが……ダンスなら、出来るでしょう?」  美しい指先が、演奏ボタンを押した。
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