聖夜のプレゼント #2

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 「秀一さんがクラシック以外の曲をコンサートで演奏するのを、今日初めて聴きました」  「貴女と過ごすクリスマスを考えていたら、あの曲が思い浮かんだのですよ」  秀一の指先が美姫の髪を絡め取り、口づけを落とした。  自分のことを想って選曲し、聴衆の前で演奏するだけでなく、それを再び自分の為だけに弾いてくれたことに、美姫の胸は一層高鳴った。  テラスの外の景色に目をやる。  「ぁ……」  空からは、チラチラと粉雪が舞い始めていた。  「本当に、ホワイトクリスマスになりましたね」
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