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「お医者様は……重なったストレスと過労が心臓の血圧を上昇させ、それとは逆に血液を送るポンプが圧迫され、心不全を起こしたんだろうって仰ってました。
今回助かったのは奇跡だ。今すぐにでもそのストレスの原因を取り除かねば、誠一郎さんの命の保証は出来ないとも……」
「そ、んな……」
美姫の顔が一気に蒼白になる。父のストレスの原因が自分にあることを、美姫は痛いほど理解していた。
「このままだと誠一郎さんは……ウグッ……2年、以上生きられる……可能性、は……ウゥッ非常に低い、って……ウッ、ウッ……」
2、年……
凛子から父の余命を聞かされた途端、美姫の視界が真っ白に塗り潰された。
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