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これはある少女のお話。
その少女はとてもおとなしい子でした。
クラスでは静かでいつも本を読んでいる子でした。
話しかけると笑顔で答えてくれました。
しかしその子は授業中眼鏡をかけていました。
なぜ普段はかけないのかとききました。
その少女はこう答えました。
普通に話すくらいだったら不自由じゃないからかけないんだ。と。
しかし私は知っています。
その少女は見えすぎることが怖いのだと。
周りの目が怖い、いい子でいなければいじめられる、嫌われるのが怖い。
結局は自己防衛なのだ。
見たくないなら見えなければいい。
それは少女の極論だった。
たった1回の悪夢は
それからの人生をも狂わせる。
その少女は身をもって知っていた。
周りが変わらないなら自分が変わるしかない。と。
でも人間は長くはその状態を保つことは出来ない。
それはまるで時限爆弾のように急に爆発することを少女は知らない。
きっと少女は選択を迫られるだろう。
私はそれを提示する。
『あなたは自分の「死」を選びますか。それとも相手の「死」を選びますか。』と。
そろそろ時間がきたようだ。
あなたの残り時間はあと0秒
さぁあなたはどちらを選びますか?
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