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「御老体。 つまり此処は、あの世で最後の1人になるまで死合いするとゆう事でござるな」
十兵衞は豪快に笑うと
「面白い! 親父殿と剣を交わえる機会がこようとは…それに叔父殿。 それに他の連中も強そうでござる 。この十兵衛、全員と死合いを申し込みたいものでござるな」
道場に十兵衞の殺気がこだました
「十兵衞…全くお前という男は…」
宗矩は、ため息を吐き首をふった
「ん?…そこにおるのは武蔵殿でござるか?」
父の落款など気にも止めず
道場の中央のすみに座る男に近づいた
「若い… 拙者が戦おとした時にはご高齢で果たせなかったが、今の武蔵殿なら闘っていただけるでござろう」
にじみ出る笑みを見せ武蔵を見つめると
武蔵は無表情のまま見つめ返したあと、 また正面に向き直った
「噂通りのうつけだな。柳生十兵衞は」
そのやりとりを見て土方は鼻をすすった
「でも、なんか歳さんと似てる」
沖田はクスッと笑う
「どこがだよ!あんな殺気も抑えられない未熟者と一緒にすんな」
「じゃが、ありゃ強いね」
竜馬は、珍しく真剣な顔を浮かべ十兵衞を見つめた。
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