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「十兵衞…最初の相手は、そいつを選ぶのか?」
今まで静観していた武蔵が立ち上がり十兵衞に声をかけた
「そうでござる…一番は武蔵殿と思っておったが、今は武蔵殿より、この獣と闘いたいでござる」
ヤバイ臭いがプンプン臭うへへ面白くなりそうだ
以蔵を睨みながら答える十兵衞の言葉に武蔵は静かに座った
「では 十兵衞さま 以蔵さま 場所は、どこにいたしましょう?」
その言葉に不思議そうに十兵衞と以蔵は老人の顔を見つめた
「場所でござるか?」
うなずく老人に
「じゃ柳生の里にしてもらおうか かまわないでござるか?」
以蔵は 何も答えず刀を今か今と鞘から抜こうとしていた
「では柳生の里に」
老人が手をかざすと道場から柳生の里に一瞬で変わった
「ひょーおどろいた もう一度見たかった景色を見れるとは…
しかし、どうゆうからくりなんだ…まあよい。 あの世だ! なんでもありて事でござろう 」
十兵衞は鞘から刀を抜くと正眼に構えた
それを見ると以蔵も刀を抜き地面すれすれに 身体を沈め構えた
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