9人が本棚に入れています
本棚に追加
/58ページ
十兵衞は下段に構えなおすと一気に近づき 刀を振り上げた
それを以蔵は起き上がりかわすと
振り回すごとく刀を十兵衞に向けた
それを刀で受け止め弾き返すと、 また両者は距離を取った
「さすがじゃの。 やっぱ、あの男は強いぜよ」
にんまり笑う竜馬の言葉に近藤も続けた
「人切りと言われた以蔵の剣は野獣。形もなければ 構えもない
だからこそ隙をつけるのだが …よくあれを防いだもんじゃ」
なんだ今のは…おもしれぇ剣術てのが、 また面白くなってきた
十兵衞はニヤリと笑うと八相に構えなおした
最初のコメントを投稿しよう!