9人が本棚に入れています
本棚に追加
/58ページ
十兵衞の振り上げた勢いで土も舞い
以蔵の視界をふさぐ
その一瞬をつき 横がけから胴を凪ぎ払った
以蔵は うっと刀を落とし地面にドサッと倒れた
と同時に以蔵は光に包まれ跡形もなく消え去った
ふーと息をつくと十兵衞は刀を鞘に納めた。
「十兵衞さま お見事でございました」
老人はそう答えると景色も変わり また道場に戻り
そして腰に備えた刀までも跡形なく消えた
と同時に怒号が響きわたった
「なんじゃ!十兵衞その技は」
宗矩が腕組みをほどき劣化の如く怒りを露にした
最初のコメントを投稿しよう!