三幕

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十兵衞の振り上げた勢いで土も舞い 以蔵の視界をふさぐ その一瞬をつき 横がけから胴を凪ぎ払った 以蔵は うっと刀を落とし地面にドサッと倒れた と同時に以蔵は光に包まれ跡形もなく消え去った ふーと息をつくと十兵衞は刀を鞘に納めた。 「十兵衞さま お見事でございました」 老人はそう答えると景色も変わり また道場に戻り そして腰に備えた刀までも跡形なく消えた と同時に怒号が響きわたった 「なんじゃ!十兵衞その技は」 宗矩が腕組みをほどき劣化の如く怒りを露にした
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