プロローグ

2/2
9人が本棚に入れています
本棚に追加
/58ページ
その後も何度か声をかけたが返事がない 覚悟を決めると ふすまをあけ 言われた部屋の前に歩みを進める (何者なのだ…いや それより私は、まだ生きておるのか?…) 辺りを警戒しながら進むと 道場のような場所に、たどりついた 息を吸うと 「ごめん」 と声をかけてみた と扉が開き 異国の服を着た老人が顔を出した 「ようこそ 柳生宗矩さま」 老人は深々と頭を下げた 「お主の、いでたち…まあよい で、ここはどこだ」 宗矩の言葉に 老人はにやりと笑い 「あの世でございます 今から あなた様に死合いをしていだきます」 そう答えた。
/58ページ

最初のコメントを投稿しよう!