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「どうやら負けたら消えるみたいだな」
戻ってきた十兵衞に兵庫助が声をかける
「消えた先がどうなるか…まあ元々死んだ身 。どうなるもんでも、なさそうでござるが」
十兵衞は含み笑いを浮かべた
「確かに、その後の心配より戦いたいという気持ちが止まらん。 十兵衞、先ほどの戦い見事であった。 だがわしは負けんぞ」
宗矩と近藤を見据えたまま兵庫助は眼光を強めた
老人が手を天井にかかげ刀を出すと
場所を聞いてきた
「ここでかまわん」
宗矩の言葉に
近藤も静かに頷いた
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