それは、仮想世界

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ゲームは、好き。 ケータイでやったり、世間一般で流行っているものはそれなりにやった。まぁ、それもこれもお兄ちゃんがいたからその影響なんだと思う。 今の彼氏もゲームきっかけで出会った。 やり方がわからない所を教えてもらって、なんだかんだで一緒にやるようになってそのままの流れで付き合い出した。 彼も、ゲームが好き。 だからといって、ゲームだけじゃない。 ちゃんと、買い物にも付き合ってくれるし、遊園地に動物園、水族館。ベタだけど普通のデートもしてくれる。 お財布がきつくなると部屋で一緒にゲーム。 私的には、何の問題もない。 もう一回言っておくけど、私もゲームは大好きだ。 ゲームも好きで、普通のデートもしたい私にとって彼は理想の存在。 ……だった。 そう、あいつが現れてから彼は変わってしまった。 デートをしに外に出ることは、なくなった。 部屋にいるからと言って一緒にゲームをするわけでもなく…もちろん、イチャラブな展開もない。 はて、これはもう付き合っているのかするら不安になって来た。 だけど、私は引き下がる気なんてさらさらない!! 『平成』産まれのこいつに負けて、彼からはなれるなんて考えられなかった。 『VR』 そう、彼は知らない間に手に入れていたサイバーなヘルメットを被り現実世界ではなくバーチャルリアリティにどハマりしてしまったのだ。
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