砂城の露

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砂城の露

その計画は、砂上の城 我戦場の露と消え 露と応えてやればよかったのか? 露と応えて…煌々と輝る月の光を見ながら、酒を飲む。傍らには誰も居ない。 居ないと知らされてはいるのに、話す癖がいつの間にかついてしまっていた。 一人呟く法師の姿を、月が見ている。 法師は、泣いている様だった。 法師の名前は前鬼隼人坊、日光山におわすと言う。
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