砂城の露

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「あっそうそう!!柳生も連れて行く…。」 柳生?菊が怪訝な表情 「そう十兵衛、竹千代が…連れて行く方が良いって。」 菊は、複雑な顔をして 「竹千代って、三代目の事だよね?征夷大将軍の。」 前にかまをかけた。菊は聞くいろいろと不便が起こりすぎのこの…厄介者に、詳しい情報収集は無理だと判断した。同じ事を判断した相手がいる竹千代はその一人だった。 「徳川でしょう?このくらいは俺がどんなあんぽんたんでもわかるぞ!!」 最悪と言う言葉を呑んだまま、菊は林泉寺に向かう。たぶん途中で…大久保が合流するだろう予測はしながらしかし合流するのは大久保だけだろうか? 「まあ、おっかない!!」 突然の奇声が、事の複雑怪奇さを訃げる。 「今の、毛虫だったよね…。」 「どっから湧いても不思議じゃないわよ~。伊達だし、柳生だし、家光だし!?国分寺だし!?」 えっ!?最悪じゃん!!とキクキリは寺に向かった。 歴史の闇に、その子供は名前を遺しなんて事はこのあんぽんたんの心の歴史には、確実にある事だろうから… えっ今私なんか最悪の発想したよね?確か国分寺とかえっ!マジで?菊は自分の発想の恐ろしさに、少しだけ怯え初めた。 アアダカラシゲザネガ必要ナノネ?心の自分に聞いて見る。確かに頷く気配はずっとしていた。
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