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プロローグ☆公園にて
プロローグ☆公園にて
「風邪ひいてねんね、風邪ひいてねんね…一人ブランコつまんない」
木枯らし吹く公園で幼い女の子がひとりぼっちでブランコを揺らしていました。
カタカタカタ、キキィ。
女の子よりも背の低い、金属で体ができているロボットが公園のそばを通りかかりました。
四角い顔、U字型の手、キャタピラの足…。
ロボットは初めておつかいに行く途中でした。
「君、一人で何してるの?」
とロボットが女の子に声をかけました。
「私は元気だけど、お友達はみんな風邪ひいておうちにいるの。私のおうちでは生まれたばかりの弟の世話でお母さんが大変だから一人で遊んでいるの」
「ふうん…」
ロボットはカシャカシャとまぶたを上下させてまばたきしました。
「君のお名前は?」
「小野田亜紅(おのだあこ)」
「あこちゃん。…それで、君は何の力で動いているの?」
「力?」
「うん。ボクはバッテリーから電気を充電して動いているんだ。だから君もそうなのかな?ボクの仲間なのかな?と思ってさ」
「うーん」
亜紅はこくびをかしげました。
そして持っていたお菓子をロボットに見せて、
「チョコレート!!」
と言いました。
「えっ!?」
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