29(承前)

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 オモイの報告が続いた。 「ミサイル攻撃第2波きます」  マルミの声は悲鳴のようだった。 「間にあわないよ」 「アンチミサイル第2波発射。迎撃確率64パーセント」  自動砲台や監視塔からの単発の攻撃では、タツオたちの機動部隊の抑止は困難だと考えたのだろう。空軍基地を守る対空ミサイルまで、照準を変更してこちらを攻撃してくる。数秒おいてオモイがいった。これほど緊迫していても、人工音声は焦りも恐れも感じさせない。
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