58人が本棚に入れています
本棚に追加
オモイの報告が続いた。
「ミサイル攻撃第2波きます」
マルミの声は悲鳴のようだった。
「間にあわないよ」
「アンチミサイル第2波発射。迎撃確率64パーセント」
自動砲台や監視塔からの単発の攻撃では、タツオたちの機動部隊の抑止は困難だと考えたのだろう。空軍基地を守る対空ミサイルまで、照準を変更してこちらを攻撃してくる。数秒おいてオモイがいった。これほど緊迫していても、人工音声は焦りも恐れも感じさせない。
最初のコメントを投稿しよう!