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敵ミサイルを迎撃するアンチミサイルと、地雷原を吹き飛ばす小型ミサイルがジャングルの夜のなかから炎の尾を引いて飛来する。真夜中の緩衝地帯はカジノの夜のように明るくなった。タツオは命じた。
「各自、被害を報告してくれ」
「4機ロスト、9機は健在だ」
切りこみ部隊で最も被害の激しいクニがそういった。
「もうすぐ空港のフェンスに手が届く」
「こちらは3機とも無事や。今夜は呪法の調子がいいのかもわからん」
そういうジャクヤはうまくクニの部隊の背後に、自分の機体を潜ませている。
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