僕が彼女をいじれたら…

3/4
前へ
/4ページ
次へ
きっと昨日弟に僕のプリンをあげたのがよかったのかな?きっとそうだ! あのときの行いを神様は見てくれてたんですね!ありがとうございます。プリン様! プリンに感謝するのは違うかなと疑問を抱きつつつもも、僕は真冬の隣の席に座るのでした! そして、気合いを入れ直し、真冬に話しかけます。 「や、やぁ。真冬さん」 「えっと…誰?」 えっ?!僕のこと忘れられてる。そうですよね…。こんな冴えない男子覚えてないですよね…。でも、今日は真冬と戦うと決心したんです! 「お、覚えてないのかなぁ。小学生の頃同じクラスだった北風だよ…」 「うん。もちろん覚えてるよ。からかっただけだよ。」 さすが真冬です。6年ぶりのこの胸の痛み。昔と変わらない痛みがそこにはあったのです。 「まさかまた太陽君と同じクラスになるなんてね!最悪だよね!」 「へ、へぇ。冗談きついなぁ真冬さんは…」 なんで満面の笑みで人を傷つけるようなこと平気で言えるの?!もう僕の心は早くもノックアウト寸前です。 「そんな悲しそうな顔しないでよ。私にとって最悪は褒め言葉も同然だから!」 「う、うん。全然気にしてないよ」 うん。人を悲しませる褒め言葉を僕は今までに聞いたことないよ。 悲しいかな?なんか涙が出てきたよ。 「これでも食べて、元気だして?」     
/4ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加