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「お義兄さんは、りんによくプレゼントとかしてますよね?
そういうことも、もういいです。
これからはオレがします」
「な... オレは、あいつの兄だぜ?
別に欲しいもん買ってやるくらい... 」
「違う。お義兄さんは好かれたいだけだ。
これまでの埋め合わせをしようとしてる。
りんだって、本当にどうしても物が欲しい訳じゃない。甘え方がわからないだけなんだ。
あなたのせいで。
あなたがそんな風に甘やかそうとするから」
うん そう。
ニイと私は10個も歳が離れてる。
ニイが高校生や大学生の時
私のことなんてほったらかしだった。
時々でも遊んで欲しかったのに。
大きくなってから急に、リン リン って
言われたって、どうしていいかわかんないよ。
心で大切に思ってくれてるのはわかってる。
でも違うの。
「... どうすりゃいいんだよ」
「りんの話を聞いてやってください。
オレは、りんを裏切りません。
冗談でも不安にさせるのはやめてください」
そう ヒスイみたいにしてほしかったの。
ニイにいじわるを言われるのがイヤだった。
大丈夫だって言ってほしかった。
私、そんなに恋だってしたことなくて
不安だったから。
「... 悪かった」
「じゃあ、どいてください」
「それはイヤだ」
ニイ... 最低...
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