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「ルカ、いいかげんにしろよ!
かっこ悪ぃんだよ てめー」
「もう、おまえの負けなんだぜ」
「うるせぇな!
おまえらにオレの気持ちはわかんねーよ!」
「...じゃあ、リンの気持ちは?」
「リンはお兄さんのことも好きですよ」
「うっ... 」
「よし。ショック療法を試してみよう。
竜胆さんにじゃなく、琉加くんにね。
泰河くん、朋樹くん
琉加くんが暴れて怪我をしないように取り押さえて。王子、行きなさい」
ああ、やめろぉ~ って、ニイの声。
先輩の手が、私の頬に触れる。
「なあ、キスして起こすのって
眠り姫じゃなかったか?」
「気づくなよ。寝てんだからいいんだよ」
そう いいの。
もうじゃましないで。
... でもさ、これって夢なんだよね。
きっと私が、ずっと望んでたことで
それを自分勝手に見てるだけ。
先輩のくちびるが触れた。
ゆっくりとまぶたを開く。
「おはよう、りん」
先輩だ ずっと会いたかった
やっぱりかっこいい。
「どうして、泣いてるの?」
だって、目が覚めたら...
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