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イタリアの最後の夜は、ヒスイの部屋で
ヒスイと一緒に寝る。
先輩は、ジェイドの部屋で寝てる。
「ね、ヒスイ」
「ん?」
「バールでジェラート食べた時
もう、先輩と連絡してたの?」
私が、ニイの言ったこと思い出して
不安になって泣いた時
『出来てないよ』って、ヒスイは言った。
「ううん、昨日ジェイドが電話してくるまで知らなかったよ。でも私、カンがいいの」
ヒスイの部屋のドアがノックされる。
ヒスイが「はい」って返事したら
ドアが開いて、先輩が枕とタオルケット持って立ってた。
「ダメだ。嬉しくて寝らんねー。
床に寝るから、おじゃましていいですか?」
ヒスイが返事する前に部屋に入ってきて
テーブルの向こうに転がった。
「いいけど、それ以上近寄ったら殺すわ」
「...はい」
ヒスイは笑って
「ちょっとルカと似てるよね」って
笑えないことを言った。
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