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うん。ここは映画に合わせ、歌ってやろう。
オレは、その時に合わせ
息を深く吸い込んだ。
今だ
「... ソッ ダアリンッ ダアリン ステンッ
バァイ ミィイ!」
小さく「きゃっ」とか言って
リンが飛び起きた。
「オ~ォ ステンッ!」
「...もう! ばかニイ!」
バカだってよー
あははー
「寝てたんか、おまえ」
「え? 見ればわかるよね」
うわっ、笑えねー。
17歳にもなると兄貴の扱い雑になるな...
気を取り直して
「父さんは?」
「仕事」
「母さんは?」
「教会のボランティア」
「で、おまえは寝てたんか。
いい天気だぜ、外。
カレシとデートとかしねーの?」
リンはあくびしかけていたが
キッとオレを睨む。
「...先輩は遠くの大学に進学したって
話したよね?」
「あっれぇ~? そうだっけー?」
かっかっかっ、遠距離になってやんのー。
そのうち終わるな これ。
オレ、こいつの今彼
気に入らなかったんだよねー。
やたら男前だったり、何ヵ国語もペラペラだったりしてさ...
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