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気分が いくらか落ち着いて、通話を終えてから気づいた。
見た目は違うが、リンの遠距離のカレシは
ジェイドと似たとこがある。
何ヵ国語も話せるとことか
なんか、ちょっと やんわりしたとことか。
親と似た人を好きになる、とか聞いたことあるが
無意識などこかで、近くにいるヤツに憧れる部分があんのかねえ。
それがジェイドであって、オレじゃないとこが
いささか疑問ではあるけど。
一階から
「ルカ、拗ねてないで降りて来なさいよ」と
母さんの声。
そうだ。オレが「今日は泊まってく」って
言ったら、夜は なんか映画観ようって言ってたな。
「うーい」と返事して、リビングへ行くと
一人掛けのソファーに父さん
L字のソファーには、母さん、リン、琉地が座っていたので、琉地の隣に座る。
オレが座ると、父さんが リモコンの再生ボタンを押した。今夜は リンと母さんが好きな、海外のアニメ映画を観るようだ。
「土産、買って来いよ」
テレビ画面 見ながら言うと
「お小遣い くれたらね」と リンが笑った。
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