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「あ...うん、まあ。でも、氷咲とは久々に会ったし、ちょっと話したいかなぁ って... 」
山口が 苦しい言い訳をする中
上村は顔を ひきつらせた。
「あっ、山口、男いるんだぁ。
オレもなんだよねー。
さっき、ニートって言ったじゃん?
実は オレ、ヒモでさぁ
今日ここには 浮気相手を探しに... 」
そこまで調子良く言った時に
テーブルの下で、里森から脇腹を殴られ
山口のヒールが膝に刺さった。
「...痛って。
いや それは嘘だけど、オレが山口を狙ってるから 席は変わらせないよ。ごめんね」
「あはは、氷咲 バカじゃね?
山口に男いるんだから
おまえ、もう終わってんじゃん
...あれ? じゃあ、氷咲は狙える??」
里森。バカは おまえだ。
その後は、上村の向こうに座る二人が なんとかしようとしていたが、上村は うなだれ
山口が オレと里森に殺意の視線を送ったまま
散々な感じで 店の閉店時間がきた。
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