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隣に座るゴスロリちゃんは、ツインテールの髪に 黒いリボン。白いシャツに 黒いタイ。
黒いボックスプリーツのミニスカートに黒いタイツと、デコっとした靴... といった出で立ちだ。
この子、ソファーの真ん中辺りに座ってんだよな。
まあ、そのおかげで オレの向かいにいるのは ほぼ里森だし、いいんだけど ちょっと狭い。
そして、ゴスロリちゃんの隣には
長い髪の半透明な女が 俯いて座っている。
「ね、名前聞いてなかったよね?
なんていうの?」
オレが聞くと、ゴスロリちゃんは
「レナです」と、答え
「気を使わなくてもいいですよ。
氷咲さんが、人数合わせできたのはわかってますし。私も彼氏いますから」と、笑った。
「あ、うん... 」
山口をちらっと見たが、歌っている山口には、オレらの会話は聞こえていない。
「氷咲さんて、アキラって名前じゃないですよね?」
「えっ?」
「連れているのは、狼ですか?」
ソファーの隣には 琉地がいた。
どこかで遊んできたらしく、床で丸くなって眠っている。
「見えるの?」
レナちゃんは頷いた。
見えるひとって、割と多いな。
普段、なかなかそういう話しねーから
わからんだけかもしれんけど。
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