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******** ブランドもんのバック、サンダル 夏のワンピースを買ってやって リンは やっとほくほくした笑顔を見せた。 「ニイ、ありがとうね」 「おう」 今は喫茶店でチョコレートパフェを食べている。 しかし、当たり前だけど 大きくなったよなぁ... リンは、イタリア人の母さん譲りの 顔をしている。 白い肌。深い二重の瞼に長く揃った睫毛。 色が薄いブラウンの眼は大きく 目尻がちょっと釣り気味で、猫っぽい顔だ。 高くすっとした鼻。 血色がいい唇は 口角が少し上がっている。 長くて毛先をすいた髪も、眼と同じブラウンで 中学の時は気にして自分で黒く染めていた。 「ニイはさぁ、彼女とかいないの?」 「ん? 今は別にな」 「まあ、そうだよね。 27にもなってフラフラしてるもんね」 「うん、まあな!」 ...言うようになったよなー コーヒー吹きそうになったし。 そう、オレは 定職には就いてねーけど 自営業で食っている。 とか言っても、従業員は オレ一人。 職種は... 祓い屋と言えばいいか 探偵? と 言えばいいか... 迷うところ。
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