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店を出て渡りを見渡すと微かに泉さんの後ろ姿が見えた。今からバイト先に行くのだろう。
泉さんがバイトしているファーストフード店まではここからそう遠くない。
せっかくここまできたし見に行こうか。
そう思い、これから頑張って働く泉さんの後を追いかける事にした。
駅から遠ざかるにつれて人が少なくなっていき、街が寂しくなっていく。
心なしか先程より寒くなった気がする。
少し歩くとファーストフード店に着いた。
店内は高校生で溢れかえっており大声で喋っている。店員や他の客からすればとても迷惑だろうが、リーズブルな値段で寒い風もしのげるとなったらここは高校生にとって絶好の溜まり場なのだろう。
致し方ない事なのかも知れない。
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