アリスの奇行

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私に続いてぞろぞろと高校生の大群が店から出てきた。 それから暫くして従業員出入り口から人が出てくる姿が見えた。 遠くからでも分かる。 泉さんだ。 暗い中、店内の光に照らされた泉さんはより神々しく見える。 それから大きく背伸びをし、お疲れの様子でポケットからスマートフォンを取り出して、耳にあてながら私のいる方とは逆の方向に歩いていった。 電話だろうか。 誰に掛けたのかが気になる。 疲れたバイト終わりに声を聞きたいなのだろうか。 泉さんの家はここからすぐ近くの最近できた大きなタワーマンションだ。 このご時世。 いくら泉さんでも夜道に一人で歩いていては危険だ。 私が着いて行ってあげるべきだろう。 そう思い泉さんの後を追った。
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