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我ら忌み子 騒音轟く神の工場で降臨を待つ
揺り籃に犇めく 寸分違わぬ我らが分身
我ら忌み子 母の子宮で出生を待つ
連なる無数の我が分身は 数珠の奇形児にほかならない
火の神の喇叭に誘われ 我らこの世に生誕す
生まれた瞬間 わたしの全身は神の血にまみれた
母は遥か向こうの彼方 神の傀儡 指に陵辱され 灰色の喘ぎ声を上げる
そこらに散らばる分身は 存在理由を果たせなかった幸せ者たちだ
わたしは彼らを睥睨する
異教の神の頭蓋の中から
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