アングレカムの季節に
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ファミレスで夜ご飯を済ませた二人は夜の街を無言でトボトボと歩いていた。 さすが若者の街である。夜九時近いというのに、制服で歩いている者は沢山居る。 S駅に着いたとき、壮士は彼女の手を強く握っていた。 「俺、今日は帰りたくないな・・・。」 彼女は切なそうな顔をする彼にドキドキしていた。初めて見るそんな表情に彼女は、 「私も・・・。」 と自然に答えていた。
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