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壮士は高校のときの友人等と共に居酒屋で楽しんでいる。その中には伸介の姿もある。
「お前どこ就職する予定?」
「俺は教師にならなくちゃいけないから・・・。」
と壮士はまだ一杯目のお酒を飲みながら小さく言う。
「そういえばお前のとこ両親が厳しかったもんな。」
「でも壮士は絶対教師に向いてるよな。」
「そうそう。かなりの努力家だしね。」
伸介は壮士を見ながらそう言った。
「さすがシン。壮士の保護者。」
とその場に居る全員がどっと笑う。
そんな時、壮士の携帯が鳴った。画面には「梓」の文字。
「ご、ごめん。電話だ。」
壮士が席を離れたあと、「女だろうな。」「ああ。女だろうな。」と皆が口々に言っていることは当の本人は知らない。
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