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電車に乗り、壮士の住むマンションへとやってきた二人。
途中、コンビニでおでんを買った。
梓はまた酒を買おうとしていたが、もちろん壮士が止めに入った。
時刻はもうすぐ七時三十分になろうとしている。
「お邪魔します。学生なのに良いところに住んでるんだね。さすが。」
と梓は車椅子の上から部屋の中を見回している。
「高坂くん、ごめんね。家の床汚しちゃうと悪いから中まで運んでくれる?」
「あ、はい。わかりました。では失礼しますね。」
壮士が梓をこうして抱くのは二回目になる。
大切なものを扱うように、大事にゆっくりとリビングまで梓を運ぶ壮士。
梓はとても居心地が良かった。
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